保険の治療　　(つづき)

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＜かみ合わせ＞

顎を動かすと痛い、じょりじょり音がする。痛くないけど引っかかってスムーズ に開かない、こきこき音がする。噛むとき顎が痛い。 これらはかみ合わせの病気で、別名「顎関節症(がくかんせつしょう)」と言います。 早期に治療すれば簡単に治りますが、こじらせると非常にやっかいなことになります。
原因は治療でいれた歯が合わなかったり、心身への生活上のストレスだったりしますが、ストレス社会といわれる現代ではめずらしくない病気です。

というわけで、かみ合わせの治療の説明です。

　　
　　　　　　　
　　[治療でいれた歯が合わない場合]
　　　　　
かみ合わせの調整がちゃんとできていないときに顎関節症がおこり ます。長い間に治療でいれた歯が変化したときにも顎関節症がおこります。 歯が合わなくて顎の関節に負担がかかり、関節円盤が前にずれると いう現象がおきるのです。これが痛みや音の原因になります。
　　
治療はまず、顎のストレッチや、ストレスを緩和させるガードの装 着をおこないます。 同時にかみ合わせが高いものはすこし低く、低いものはすこし高く 調整します。多くの場合、かみ合わせが低くなっておこっています ので、かぶせや詰め物をやりなおして高さを回復させます。
　　　　　　　
　　　　　　　
　　[心身への生活上のストレスがある場合]
　　　　　　　
治療でいれた歯が合わないことと、心身への生活上のストレスは 一見別物にみえますが、心身への生活上のストレスは、顎に1日中 大きな力をかけ続けるという点で、治療でいれた歯が合わないとき と同じ負担が顎にのしかかります。
　　
心身のストレスがかかるとそれを緩和するため顎の筋肉が緊張す ることがわかっています。これが異常に強く、長時間持続すると、 顎の関節に負担がかかり、関節円盤が前にずれたりする減ったり しててきます。これが痛みや音の原因になるのです。
　　
　　　　　　　
　　　　　　　
　　[かみ合わせの治療]
　　　　　
　　　　　
治療はまず、ストレスの原因解明と緩和のための対策をおこない ます。同時に顎のストレッチや、ストレスを緩和させるガードの 装着をおこないます。
　　　　　　　
ガードを作成して装着する場合は、１回目に歯型を取り、２回目に 装着します。３日間の装着でほぼ痛みは消えますが、 治ったと思ってそのまま放置するとすぐに再発しやすいので注意 して下さいね。
　　
　　　１回目 型取り　
　　　　　３割窓口負担　　６９０円
　　　　　１割窓口負担　　２３０円
　　（2020年10月現在　保険点数　　229点）　　　　　　　　　　　　　
　　　２回目　ガード装着
　　　　　３割窓口負担　４９５０円
　　　　　１割窓口負担　１６５０円
　　（2020年10月現在　保険点数　　1650点）　　　　　　　
　　　その後の調整（１ヵ月〜半年に１回程度）
　　　　　３割窓口負担　　７００円
　　　　　１割窓口負担　　２３０円
　　（2020年10月現在　保険点数　　234点）
　　　　　　　

　　　　　　　　　

　上記点数に初再診料や必要な検査・処置料がつきます。
初診の場合２６１点〜９５３点、再診の場合も５３点〜２６３点と幅が あります。
また、保険証がない場合には当院では、上記点数×１０という値段で同じ 治療を受けることができます。